蔡英文・総統は10日、インドネシアのジャカルタで開催される第18回アジア競技大会に台湾から参加する選手団に団旗を授与しました。
蔡総統は、高雄市左営にある国家運動訓練センターを訪れ、団旗の授与式に出席しました。蔡総統は、「中華台北(チャイニーズ・タイペイ)」と書かれた刺繍が縫いこまれたユニフォームを着て登場し、自ら団旗を振って、選手たちを激励しました。
蔡総統はあいさつの中で、「選手の皆さんを応援するため、国として全力で支援する準備を行っている。選手の皆さんが良い成績を上げ、自分の限界に挑戦すると共に、世界に台湾の力を見せてほしい」と激励しました。
また、食事代の足しにと、30万台湾元(日本円およそ108万円)を渡しました。
蔡総統は、「選手の皆さんは、すでに十分に準備を終えたことだと思う。それぞれの競技の場で、皆さんが闘争心を見せ、訓練の成果を発揮してくれることを期待している。自分に挑戦し、そして世界に台湾の力を見せつけてほしい」と語りました。
また、蔡総統は、「今年のアジア競技大会への参加に当たって選手の皆さんが訓練に専念できるよう、自分は国家運動訓練センターのスタッフに対して、選手の皆さんに最高の環境を提供するよう指示している」と指摘しました。
そして、「今年のアジア競技大会に向けて、国として多くの支援を提供している。例えば、選手団の現地入りはチャーター便を使用する。競技会場の近くに、アパートを借りて、選手やコーチの皆さんが、現地で長距離を移動しないで済むようにしている。また、スポーツサイエンス、スポーツ医学、専門医療チーム、事務スタッフなどを現地に送り込んで、選手の皆さんが全力で試合に臨むことができるよう、完璧な後方支援を提供する」と紹介しました。
蔡総統は、「選手の皆さんが、それぞれの試合で全力を出してくれる時、それはまさに台湾が最も団結する時だ。昨年、台北市で開催されたユニバーシアードで、台湾の選手が見事な活躍をして、台湾の人たちから喝さいをうけた。今年のアジア競技大会でも、多くの選手が活躍する姿を見ることができると信じている。台湾の人たちに、そして世界に対して、台湾の明日の星を見せてほしい」と語りました。
蔡総統によりますと、スポーツ行政を管轄する教育部体育署は今年、関連の法令を改正し、スポーツ選手にこれまで以上の良好な就職指導を提供できるよう企画しており、また選手がその貴重な経験を若い世代に伝えていけるチャンスをより多く準備することになるとのことです。











