蔡英文・総統就任後、国防の自主性を高めることを唱えており、その目標のひとつが軍用機の国産化。漢翔航空工業会社が研究・製造した空軍の新型高等訓練機「勇鷹」の最初の原型機が先日、台中で正式にお披露目された。蔡英文・総統はセレモニーで、周りからあらぬ疑いをかけられようとも国防の自主性を高めることに邁進していくと強調した。
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空軍の新型高等訓練機が、多くの人の期待の下、お披露目されました。
「総統、いかがですか?」という問いかけに
操縦席に座った蔡英文・総統は、サムズアップで答えました。
蔡・総統は就任以来、国防自主性の高まりを掲げており、新型の高等訓練機の誕生は政策が徐々に実行されていることを意味しています。
蔡・総統は、「もし高等訓練機さえも海外からの購入に頼るのであれば、既に微々たるものとなってしまっている研究開発能力が完全に消え去ってしまい、復活の機会はなくなってしまう。我々が劣勢を挽回するためには高等訓練機の国産化を堅持している。本日の高等訓練機の公開は、我々にとって、国防自主性の高まりにおける新たな展開だと言える。」と喜びました。
「『勇鷹』の名前もその見た目とマッチしており、機体は国旗と同じく赤と青と白で彩られています。」
「勇鷹」はIDF經國號戦闘機をベースにしており、外観はとても似ていますが、実は大きな違いがあります。
漢翔航空工業の馬萬鈞・総経理は、「この飛行機の中にIDF時代にはなかった新素材、新ソフトウェア、新たな精密機械、新たなコックピットなどがある。」と説明しました。
この他、「勇鷹」は現在ハードウェア部品の55%が国内で生産しており、100%の国産化を目標に邁進しています。来年6月に初のフライトを予定しており、台湾の自主防衛に向けて次の段階へと進んでいきます。
(編集:中野理絵/王淑卿)
新聞來源:RTI
編集:王淑卿