蔡・総統:中華民国台湾は最大の公約数

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蔡英文・総統は、国の誕生日に当たり、「強靭の国、世界に邁進」と題して談話を発表し、「中華民国台湾」は台湾での最大の公約数たと強調した。(写真:CNA)

10月10日は中華民国の108歳の誕生日、双十国慶節。中央政府と各界による双十国慶節祝賀大会が10日午前、総統府前の広場で行われた。蔡英文・総統は、国の誕生日に当たり、「強靭な国、世界に邁進」と題して談話を発表した。

蔡・総統は談話の中で、「世界が依然として急速に変化しており、しかもその変化がますます激しくなっている。米中貿易戦争が今も続いている。香港は『一国二制度』の失敗により、秩序が乱れている。中国は依然として『一国二制度の台湾バージョン』を使って絶えず台湾を脅かしており、武力や脅迫などの各種の手段で地域の安定と平和を損なおうとしている。自由と民主主義が挑戦に直面し、中華民国の生存と発展が脅かされる際、我々はそれを守るために立ち上がらなければならない。『一国二制度』に『ノー』を言わなければならない。これは、党派と立場に関わらず台湾にいる2300万人の最大のコンセンサスだ」と指摘、「中華民国は台湾で70年以上存続してきた。『一国二制度』を受け入れたら、中華民国の生存空間がなくなる。総統の立場に立って国家の主権を守るのは挑発行為ではない。自分の責任だ」と強調した。

蔡・総統は、さらに「過去70年来、台湾人が共に823砲戦(1958年、金門砲戦ともいう)、中共人民解放軍による台湾海峡でのミサイル発射演習(台湾での初めての総統直接選挙が実施された1996年、第三次台湾海峡危機ともいう)などの危機を乗り越えてきた。これらの手段は台湾人を屈服させることなく、かえって国家の主権を守る決意をさらに強固なものにした。国連脱退の不安、相次ぎ国交断絶がもたらした圧力も台湾人が世界に向けて歩み出す決意を変えることはない。経済危機や自然災害なども台湾人が生存を求める奮闘精神に影響を与えることはない。これらの共通の記憶はいずれも台湾人の強靭さを物語っている。台湾が民主化の道に邁進した際、みなが艱難辛苦を共にしてきた。これは今や国際社会における重要な手本となっている。」と述べ、「台湾の人々が共にこの道を歩んできた。現在『中華民国台湾』は、最大のコンセンサスになっており、みなを一致団結させている」と強調した。

蔡・総統は、「我々は共にこの道を歩んできた。どの党派であれ、この土地で生活している人であれば、みな生命共同体。『中華民国』は誰だけのものではなく、『台湾』も誰一人が独占できるものではない。『中華民国台湾』この六文字は『青色(最大野党・国民党のシンボルカラー、その支持派のことを指す)』ではなく、『緑色(与党・民民進党のシンボルカラー、またはその支持派のこと)』でもない。これこそ社会全体のコンセンサスだ」と強調した。

(編集:王淑卿)

新聞來源:RTI
編集:王淑卿