経済部はこのほど、「台湾人工智恵学校」(タイワン AI アカデミー)と提携して人工知能(AI)の技術者養成クラスを開設することになりました。
経済部外郭団体の財団法人、国営企業、そして経済部工業4.0指導計画の対象となっている企業が、合わせて210人のスタッフを派遣して訓練に参加する予定です。将来は、重要産業を対象にした専門クラスを開設する予定です。これによって、産業AI人材の育成を加速して1000人以上の人材を養成し、台湾を世界のAIイノベーション・サービスの重要な拠点に育てる考えです。
人工知能(AI)の発展が世界的な潮流となる中で、台湾では実戦的な力を持つAIの人材が不足しています。このため、経済部では、タイワン AI アカデミーと提携して、9月末にAI技術者養成クラスを開設することになったものです。
経済部の沈栄津・部長は、「今後、私たちは国の産業発展政策と地方の産業発展の特性を結び付けて、計画を作成し、進めていく。現在、スマート機械、石油化学、化学工業、繊維、電子・通信、鉄鋼、医療器材を重点産業の対象に定めている。そして、こうした重点産業を対象として、産業AI人材の育成コースを開設する。1クラスにつき200人程度を募集し、1000人以上を育成する予定だ」と語りました。
タイワン AI アカデミーの校長を務めるのは、中央研究院院士で、ハーバード大学コンピュータ・エレクトロニクス学科教授の孔祥重さんです。孔教授は、「台湾はこの3年から5年の間に、AI発展のチャンスをつかむ必要がある。政府と民間が協力し、そこで達成できた成果が、産業界に役立つことを願っている」と語ります。
孔校長は、「私たちの新しい試みとして、経済部と協力することになった。お互いに支え合っていけると思う。タイワン AI アカデミーの利点は、民間であることだ。そのため、柔軟でスピーディーに物事を進めることができる。私たちは、産業界と緊密に協力し合い、産業界が必要とするものを提供する。例えば、新竹や台中といった重要な地域に、クラスを開設している。今後は、台湾南部でもクラスを開設する予定だ。台北ではすでに2期にわたって開いている。つまり、学校を産業界の中に持って行くわけだ」と説明しています。
タイワン AI アカデミーのCEOを務める、中央研究院情報研究所の陳昇瑋・博士は、「4カ月の時間をかけて、産業界の問題を実地に解決する方式で、各分野のAI専門家を養成することを計画している。こうした経済部との提携によるクラスのほかに、タイワン AI アカデミーは、台北の本校のほか、新竹、台中にも分校を設けている。今年は南部にも分校を開設する予定だ。毎年6000人のAI技術者、AI専門家を養成したい」語りました。











