交通部が27日午後、台湾新幹線こと、台湾高速鉄道の延伸計画を審査しました。会議終了後、交通部の黄玉霖・次長(次官)は、「左営延伸計画」を採用することを決定したと明らかにしました。交通部はこの延伸計画の実行可能性に関する評価報告を行政院に送ります。早ければ2031年にも開通する見通しです。
行政院の蘇貞昌・院長が10日、台湾南部・屏東県の交通建設を視察した際、台湾高速鉄道を屏東県まで延ばす構想を明らかにしました。
蘇・行政院長は、「行政院は、台湾高速鉄道を屏東県まで延伸することを決定した。候補となる四つの路線について交通部が責任をもってその実行可能性を確認し、どの延伸計画を採用するかを決定してからそれを行政院に送るよう」指示しました。
交通部によりますと、台湾高速鉄道屏東延伸計画の候補となる建設案は四つあります。この四つの建設案とは、「燕巣延伸計画」、「左営延伸計画」、「高雄延伸計画」、「小港潮州延伸計画」です。そのうち、「燕巣延伸計画」と「左営延伸計画」はすでに実行可能性に関する予備調査を終えました。9月末以前に最終決定が下される見通しです。仮に「左営延伸計画」が選ばれ、行政院に承認され、国家発展委員会での審議を通り、環境アセスメントなどの手続きも完了した場合、早ければ一年半後に着工することが出来ます。工期は10年間です。2031年に竣工する見通しです。
台湾鉄道管理局によりますと、「燕巣延伸計画」の路線の長さは13.2キロメートルで、総工費は台湾元561億元(約日本円1940億円)、列車の走行時間は8分間です。「左営延伸計画」は17.5キロメートルで、総工費は台湾元554億元(約日本円1916億円)、列車の所要時間は20分間です。「高雄延伸計画」は24.9キロメートルで、総工費は台湾元1217億元(約日本円4210億円)「小港潮州延伸計画」は36キロメートルで、総工費は台湾元1500億元以上、(約日本円5242億円)です。この四つの建設案のうち、「左営延伸計画」は総工費が比較的低く、建設工事の実行可能性が高いため、最も有力視されています。
(編集:王淑卿)
新聞來源:RTI
編集:王淑卿