
外交部が26日、今年の双十国慶節のプロモーション動画を無料動画投稿サイトYoutubeで公開しました。長さは10分間近くです。プロモーション動画のタイトルは『以人為本、幸福共好(People Centered, Joint Happiness)』となっています。「人を以って本となす、すべての国民が幸せになる」という意味です。外交部は4大テーマで「人を以って本となす」政府の施政の核心となる理念と原則を紹介し、「すべての国民が幸せになる」ことを目標に掲げています。
このプロモーション動画は中華民国(台湾)の在外公館が双十国慶節の祝賀レセプションを開催する際、会場で放映し、海外の人々に台湾への認識と理解を深めてもらうために制作したものです。
内容は四つの部分から構成されています。この四つの部分とは(1)「テクノロジーイノベーション、経済のレベルアップ」、(2)「多元的な社会と包容力、文化の融合」、(3)「自由と民主、活力ある社会」、(4)「堅実外交、国際協力」です。外交部は、この四つのテーマを通じて政治、経済、社会、文化などの分野における台湾の発展状況を紹介しようとしています。
(1)「テクノロジーイノベーション、経済のレベルアップ」
この部分は、「5+2イノベーション産業」を重点として経済発展を図ろうとする台湾の政策を説明しています。政府は、産業の高度化を積極的に支援し、スタートアップの育成や外資系企業の対台湾投資を促すフレンドリーな環境作りに努め、台湾を「アジアのシリコンバレー」として建設しようとしています。「5+2イノベーション産業」とは、「グリーンエネルギー」、「スマート機械」、「バイオ医薬品」、「アジアのシリコンバレー計画」、「国防」の5つの産業に、「新農業」と「循環型経済」の2つを加えたものです。
(2)「多元的な社会と包容力、文化の融合」
近年、台湾は、新住民やさまざまな宗教と信仰の融合に努め、また各国の観光客誘致に積極的に取り組んでいます。こうした取り組みは台湾を独特で多元的な開かれた社会にしています。台湾のソフトパワーは国際社会を驚かせています。「新住民」とは、台湾の人と結婚して台湾に移住した東南アジアや中国大陸出身者とその子女のことを指しています。
(3)「自由と民主、活力ある社会」
台湾は今や国際社会に認められている、民主主義の成功例となっています。アメリカに本部を置く国際NGO団体「フリーダム・ハウス」が今年発表した「2018年国別自由度ランキング」で、台湾は昨年に引き続き「最も自由な国家」と認定されました。
(4)「堅実外交、国際協力」
台湾は「堅実な外交」と、「互恵互助」の原則の下、引き続き「新南向政策」を推進しています。また、政府高官の相互訪問や、相互利益が期待できる二国間協力プロジェクトの実施を通じて国交樹立国との関係を深め、台湾と理念の近い国々との実質的な関係を強化しようとしています。さらに、海外での人道支援活動、災害救助、感染症の拡大防止、気候変動の影響軽減などにも積極的に取り組んでいます。新南向政策とは、東南アジア、南アジア、ニュージーランド、オーストラリアの18カ国との幅広い関係強化を目指す政策です。
外交部は今年、標準中国語、日本語、英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語、アラビア語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語の全13言語の字幕版を制作しています。標準中国語と英語は10分間近くのバージョンのほかに、また、3分間バージョンと30秒バージョンがあります。
(編集:王淑卿)










