蔡英文・総統が「同慶の旅」を終えて帰国した数時間後に、外交部が国交樹立国エルサルバドルとの国交断絶を宣言しました。
呉釗燮・外交部長は、「蔡・総統帰国直後にわが国と断交した目的は誰の目にも明らかだ。我々は中国のこのようなやり方を受け入れられない」と強く抗議し、「エルサルバドルは断交前、台湾に巨額な資金援助を求め続けていた。同国の港湾建設計画に協力してくれると台湾に求めた。そのため、台湾とエルサルバドルとの国交断絶は中国の金銭外交との因果関係を否定できない。」と分析しました。
呉・外交部長は、「同国の港湾建設計画の総工費は非常に大きくここでは公開できない。」と述べるにとどまりました。
外交部は7月に関連の消息を把握しており、呉釗燮・部長は7月14日に代表団を率いてエルサルバドルを訪問し、エルサルバドルの大統領、副大統領、外相代理を表敬訪問しました。しかし、このような取り組みはやはり過去85年間築いてきた友好関係を挽回できず両国の外交関係にピリオドが打たれました。
これは呉釗燮氏が外交部長に就任したあと、国交断絶を宣言した三つ目の国です。蔡英文政権が発足して2年で外交関係を断絶した五つ目の国交樹立国でもあります。現在国交のある国は17ヶ国しかありません。再び最低を記録しました。これは中国大陸に圧迫された台湾の国際社会における苦境を浮き彫りにしています。










