謝謝台湾!日本の道路空洞測定車が高雄に

733

台湾南部最大の都市、高雄市では、先日の豪雨のため道路のあちこちが陥没して穴が開いてしまいました。市の工務局では、全面的に道路の補修工事を進めているところです。

 

こうした中で、日本からやって来た道路の下の穴を見つけることができる測定車が、高雄市内を走り回っており、多くの市民の目を引いています。この測定車には、「東日本大震災での台湾からの支援に感謝して、道路の下の穴を調査しています」と書かれた幕が付けられています。

 

この測定車には、レーザー測定器が搭載されており、路面と平行に動かすことで、道路の下にある空洞を探知することができます。大雨の際に道路が陥没して穴ができ、自動車などが穴に転落してしまうことがあります。そうなる前に、補修することができるわけです。この測定車は、走行中に地下およそ1.5メートルの深さまで探知することが可能で、30センチメートル以上の空洞を見つけます。また、地下に埋設されているパイプなども、レーザーによって映像に映し出すことができます。この作業が、すべて無料で行われています。

 

高雄市工務局の黃志明・副局長は、「直ちに3D映像として見ることができる。ただ、より詳細なレポートは、やはり日本に持ち帰って判断する必要がある」と説明しています。

 

この日本からやって来た測定車は、高雄市を皮切りに、花蓮県と台北市も訪れ、無料での道路の検診を行います。それによって、台湾への感謝の気持ちを伝えます。

 

また、台湾の行政機関がこうした技術を導入し、事故を未然に防ぐことが望まれています。